COLUMN
湿気と髪の関係とは?
今年も梅雨の時期がやってきました!
梅雨シーズンになると、朝しっかりセットしても湿気で広がったり、うねったりと髪の毛の悩みは尽きません。梅雨の時期に髪が広がってまとまらない原因を踏まえて適切なヘアケアを実践することが大切。そこで、雨で湿度が高い時期におすすめのヘアケアの方法と、スタイリングのコツをご紹介します。
雨の日の髪はたいへん! 湿気に負けないヘアケアのポイント
雨の日に髪が広がる・うねる原因って?
まずは、雨の日や梅雨の時期になると髪が広がってまとまらなくなってしまう原因を見ていきましょう。
①水分を吸収しやすい髪質
髪の毛は、水分を「吸収しやすい」髪質と「吸収しにくい」髪質に分けられます。このうち、水分を吸収しやすい髪質のほうが、雨の日や梅雨になると湿気の影響を大きく受けるため、髪の毛が広がったりうねったりしやすいのです。特に、くせ毛や猫っ毛の方の多くが、水分を吸収しやすい髪質を持っています。
②カラーやパーマなどによるダメージ
外的要因による髪へのダメージも、湿気で髪が広がってまとまらなくなる原因となります。
③アイロンやコテなどによる熱ダメージ
④ブラッシングや枕によって生じる摩擦ダメージ
⑤日光による紫外線ダメージ
このようなダメージが蓄積すると、髪の表面を覆って外部の刺激から毛髪の内部を守るキューティクルが傷付き、髪が水分を吸収しやすくなってしまいます。その結果、湿気の多い日は髪が水分を吸い、さまざまな悩みを引き起こすのです。
湿気対策に実践したいヘアケアのポイント①、②
ここからは、雨の日や梅雨シーズンにおすすめのヘアケアのポイントを見ていきましょう。「シャンプー」「トリートメント」「ヘアオイル」「ドライ」の4つのポイント別にご紹介します。
①シャンプーは水気と量を意識して
シャンプーは、シャワーで髪を十分に予洗いした後、水気をある程度切ってから使います。これは、水分が多いままシャンプーをつけてしまうと、お湯とともにシャンプーが流れ落ちてしまい、なかなか泡立たないためです。必要以上に髪をこすらずに洗えるよう、水気を軽く切っておきましょう。
また、シャンプーの量にも注意。髪の長さに応じて調整し、多すぎたり、少なすぎたりすることのないようにしましょう。目安は、ミディアムヘアで1プッシュ程度といわれています。
②トリートメントは髪に浸透させてから適度に洗い流す
トリートメントは、ヘアサロンなどで購入できる内部補修タイプがおすすめです。髪にトリートメントを揉み込んだらすぐには流さず、蒸しタオルで髪を包みましょう。こうすることで、トリートメントが髪へしっかりと浸透します。包む時間は、長くても10分程度でOK。
すすぐ際は、トリートメントを完全には流してしまわないように。余分なぬるつきが取れて、髪がしっとりしたところで終えてください。
湿気対策に実践したいヘアケアのポイント③、④
③ヘアオイルはドライヤー前とお出掛け前に
ヘアオイルには、ドライヤーによる摩擦や熱のダメージから髪を守る効果があります。タオルドライ後の少し濡れた状態の髪につけると効果的。また、ヘアオイルには髪を保湿し、パサつきや広がりを抑えてくれるというメリットもあります。湿度が高い日は、朝のお出掛け前につけるといいでしょう。
④ドライ
ドライヤーをかける際は、後ろから前へ、髪を流しながら乾かしていきます。髪の広がりを抑えたい部分は「上から下」、反対にボリュームを出したい部分は「下から上」に風をあてましょう。乾かしすぎると髪を傷めてしまうため、やりすぎには注意してください。また、髪が濡れた状態でブラッシングすると、髪のキューティクルがはがれてしまいます。ブラッシングは、ある程度乾かした後に行うのが◎。
悩み別のヘアケア方法
広がる、ぺったりとしてしまう、くせが強いなど、髪の悩みは人それぞれ。髪の状態に応じて、実践すべきヘアケアも変わってきます。ここでは、代表的な3つの髪の悩み別に、おすすめのヘアケア方法を見ていきましょう。
①髪の広がり
髪の広がりを防ぐためには、髪にしっかりと潤いを与えることが大切。洗い流すトリートメントだけでなく、ドライ前に洗い流さないトリートメントも取り入れてみましょう。髪に湿気が入り込む隙間をなくし、広がりを抑える効果が期待できます。
②ぺたんこ髪
髪にハリやコシがなかったり、髪が細ったりする場合、広がらずにぺたんとなってしまいがちです。ドライ時はドライヤーを下(内側)からあてて、髪をふんわりとさせましょう。また、この悩みがある場合は、ヘアオイルを使うと重みによってさらにぺったりとしてしまう可能性があります。そのため、スタイリングではオイル系以外のスタイリング剤を使ってみてください。
③くせ毛
くせ毛は、水分量が全体的に少なく湿気を吸収しやすいため、雨の日や湿気の多い日は広がりやすい髪質。ドライ時は、乾かしすぎに十分注意しましょう。また、スタイリングの際は、ウォータースプレーなどで水分を補ってからドライし、最後は冷風で表面をさっと乾かすと広がりを抑えてまとまりやすくなります。くせ毛の場合、思い切って髪全体、または広がりが気になる部分に縮毛矯正をかけてみては。セットが楽になり、朝のスタイリング時の大幅な時短にもつながりますよ。
梅雨シーズンにおすすめ!前髪スタイリングのコツ
湿度が高い日に、特にセットの方法やキープのしにくさで悩みやすい前髪。最後に、セットされた前髪を長時間キープするためのスタイリングのコツを紹介します。
前髪をセットする際は、ブロー後にアイロンで整え、ヘアスプレーで固定すると長時間キープできるようになります。次のような手順で行ってみてください。
<前髪スタイリングの手順>
1. 髪の根元に水をつけ、くせを直す
2. 髪の根元を指でこすりながらドライヤーで乾かす
3. ブラシでブローしながら整える
4. コームとアイロンでさらに形を整える
5. 髪にヘアスプレーをかけ、しっかりと固定する
前髪の毛先は、最後にスタイリング剤を指につけて固定すると、思いどおりに仕上げやすいです。
まとめ
雨の日や梅雨時に限らず、髪にダメージを与えない洗髪、ドライ方法を心掛け、髪の悩みに応じたヘアケアを実践することで、年間を通じてきれいでまとまりのいい髪にすることができるでしょう。本格的な梅雨シーズンを迎える前に自分の髪質を確認し、ヘアケアを見直してみてください。
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