COLUMN
市販のシャンプーとサロンのシャンプーの違いって?

自分に合ったシャンプーやトリートメントを探すのは大変ですよね。
髪質や頭皮に合ったシャンプーやトリートメントを使うことで、スタイリングがやりやすくなったり、髪や頭皮をいい状態で保つ事ができます。
美容院のシャンプーと市販のシャンプーの違いを解説していきます。
市販シャンプーまず、目的の違いについてお伝えしていきます。
市販シャンプーの特徴
市販シャンプーとは、ドラッグストアやスーパー、バラエティーショップなどで販売されている大衆向けのシャンプーのことです。
市販シャンプーの特徴は、ズバリ【誰もが安心して使える万人受けするシャンプー】であること。
- 万人受けする香り
- 簡単に泡立つこと
- シャンプー中も手触りがよいこと
- 購入しやすい価格であること
などが重視されています。
ですが万人受けする反面、【これといった特徴がない、強味がない】というのも市販シャンプーの特徴です。
そこで、各メーカーが特に力を入れるのが広告宣伝活動。
- 自社のシャンプーにいいイメージを持ってもらうためのテレビCM
- 商品棚に並んだ時に目立つボトルデザイン
- どれだけコストを落として安く提供できるか?
など、【シャンプーの品質よりも多くの人に買っていただくためにはどうすればいいか?】というポイントを重視して作られているのが市販シャンプーなんです。
サロンシャンプーの特徴
市販シャンプーとは違い【とにかく高品質のシャンプーを追求して作られている】のがサロンシャンプー。 (サロン専売品と言われることもあります)
また、品質が高いだけでなく、
- ヘアカラーの色落ちを抑える
- くせ毛を扱いやすくする
- ハイダメージ毛のケア用
- 頭皮に潤いを与えて保護する
など特定の髪質や悩みのケアに特化している商品が多いのもサロンシャンプーの特徴です。
そのため、 一般の市場には卸されず、美容院などでカウンセリングを受けて購入することが推奨されています。
市販シャンプーの価格帯では配合できない高価なケア成分を使っているのも特徴のひとつ。
価格も2,000~5,000円と市販品に比べて高額です。
美容院シャンプーと市販シャンプーは「濃さ」が違う

実は市販のシャンプーの半分以上、約8割は水で作られていますが、美容院のシャンプーは3割前後が水でつくられています。つまり、美容院のシャンプーの方が成分が濃いという事です。
成分の濃さが違う事によって最も変化するのは、泡立ちの違い。市販のシャンプーをたくさん使って泡だててもキメの粗い泡しか立ちませんが、美容院のシャンプーをたくさん使って泡立てると、大変キメ細かな泡が立ちます。
この他にも市販と美容院のシャンプーには3つの大きな違いがあります。
パーマやカラーとの相性が違う
美容院のシャンプーは、市販のシャンプーに比べて、パーマのかかり方、ヘアカラーの染まり方に悪影響が無い配合成分に作られている傾向があります。
美容院のシャンプーとセットになっているトリートメントにはシリコンが配合されていますが、髪に必要以上のシリコンが残留しないようになっています。
それにより、シャンプーをすすいだ後の髪の毛を摩擦から守ると同時に、次のシャンプーではシリコンが洗い流されて、シリコンの蓄積を起こしづらくなります。
その結果、パーマがかかりにくい、カラーが染まりづらいといった、シリコンの残留による悪影響を受けにくい髪を維持できているんです。
成分の違いは似ている!!
美容院のシャンプーと市販のシャンプーは、メインとして使われる洗浄成分(界面活性剤)が大きな違いとされています。
美容院のシャンプーは主にアミノ酸系、市販のシャンプーは石油系の洗浄成分が主流です。
市販のシャンプーは使った人が「良いシャンプーだ!」と実感しやすいように、使ったその時からツルツル感が出るように作られています。
逆に美容院のシャンプーは髪質、頭皮の悩みにアプローチして改善していくように作られているため、使い続ける事で良さがわかるようになります。
そのため、美容院のシャンプーと市販のシャンプーを比べると、美容院のシャンプーの方が手触りを悪く感じる事もあります。
例えるならば、市販のシャンプーはうま味調味料のようなハッキリとした分かりやすいうま味が一口目で感じられるもので、美容院のシャンプーは天然出汁のような後引くうま味、そんなような違いです。
市販のシャンプーのメリット、デメリット

【メリット】
市販シャンプーのメリットは、
いつでもどこでも買えてコスパがいい!これに限ると思います。
香りと泡立ちもかなりいい感じのものが多いです。
また、コンディショニング成分(シリコンなど)が多く配合されているので、シャンプー中でも手触りがよく、洗い心地が良いのも市販シャンプーのメリットと言えます。
【デメリット】
市販シャンプーのデメリットですが、大きく2つあります。
- 髪の補修はできない
- 頭皮や髪に負担がかかる
この2つは必ず知っておいてほしいです。
1つ目のデメリットとして、市販シャンプーに髪のダメージ補修力というものはほとんどありません。
あっても微々たるものです。
なぜなら、市販シャンプーで髪が綺麗に見えるのは補修されているからではなく、コンディショニング成分の効果によるものなのです。
スキンケアに例えるなら、市販シャンプーはファンデーションでニキビを隠しているようなイメージ。
綺麗になっているのではなく、綺麗に見せているという所がポイントです。
つまり、根本的なケアではないということなんです!
2つ目のデメリットとして
市販シャンプーにはサロンシャンプーと比べて、頭皮や髪に負担がかかりやすい成分も多く含まれています。(代表的なのは石油系の界面活性剤やシリコンなど)
「え?なぜ負担のない成分を使わないの?」
という人もいるでしょうが、価格帯的に高品質な成分は配合が難しいのです。
負担がかかりやすい成分というのがイメージしにくい人は、ファーストフードに含まれている添加物のようなものだと思ってください。
すぐに髪や頭皮にダメージが出るわけではないので心配しすぎる必要はありません。
ですが、相性が悪いと頭皮が乾燥したり、髪がベタベタになったりもするので注意してください。
サロンシャンプーのメリット、デメリット

【メリット】
サロンシャンプーのメリットは3つ。
- 効果の高いケア成分が配合されていること
- 髪や頭皮に負担が少ない
- 美容師が髪質や希望にあわせて選んでくれる
どれも市販シャンプーにはない強みです。
サロンシャンプーは価格が高い=原価も高くできるので、高品質のケア成分をたくさん配合することができます。
また、高品質な成分には頭皮や髪への刺激が少ないものが多く、乾燥肌や敏感肌の頭皮ケアにも適しています。
髪や頭皮について悩んでいることがあるなら、ぜひサロンシャンプーを選んでください。
そして、あなたの悩みを解決するシャンプーをプロが選んでくれるというが、サロンシャンプー最大のメリットです。
【デメリット】
サロンシャンプーにも2つのデメリットがあります。
- コストが高い
- シャンプーの特性を見極める目がないと、失敗することがある【通販する場合】
まず1つ目のデメリットは、コスト面です。
単に価格が高いからデメリットということではなく、高コストのシャンプーを継続して使えるかどうかという部分がネックなんです。
なぜなら、サロンシャンプーも魔法のアイテムではないので、1回で悩みが解決できるなんてことはありません。
本質的に髪や頭皮が綺麗になるのには時間がかかります。
最低でも3~6カ月くらいは使い続けるつもりでサロンシャンプーを購入されることをオススメします。
もう1つのデメリットとして、サロンシャンプーの中には【かなり尖った特性をもつシャンプー】も多く存在していて…
そのシャンプーの特性を良く知らずに使うと大失敗するというリスクがあります。
つまり、プロ仕様のものを選ぶならそれなりの知識が必要ということですね。
- 保湿力が高すぎて、軟毛さんが使うとベタベタに。
- ボリュームアップ用を剛毛さんが使ってヘアスタイルが爆発
必ず確認することが重要です!
まとめ

「髪の毛を良くしていきたい」「髪をいい状態にしたい」方は美容院のシャンプーをオススメします!!
トリートメントをいいものを購入するよりも毎日の「洗う」に必要なシャンプーを変える事で、髪質はビックリするほど変わっていきます!!
自分の髪に合ったシャンプーを使って「美髪」を手に入れましょう!!