COLUMN
乾燥から頭皮を守る冬必見対策◎
頭皮の乾燥は日々のヘアケアが主な原因となっている可能性があります。正しくないヘアケアは頭皮を守る「皮脂」を減少させ、結果的に乾燥を招いてしまう恐れがあります。
頭皮の乾燥は、白くて目立つ「乾燥フケ」を発症させるので厄介です。頭皮の乾燥状態を放置すると、フケだけでなくかゆみや抜け毛の悩みまで出てくるので早めに対策をしましょう。
具体的には、日々のヘアケアを見直し乾燥から頭皮を守ることで、健やかな頭皮環境へと改善が見込めます。正しいヘアケアを心がけて、乾燥が原因で起こり得るかゆみやフケ、抜け毛などの悩みから解放されましょう。
頭皮の乾燥によって起こる3大症状
- かゆみ・かさぶた
- フケ
- 抜け毛
具体的にどのような症状なのか詳しく解説していきます。
症状ごとのメカニズムを把握しておくことで、あとから解説する「乾燥を防ぐための方法」がスッと頭にはいってくるはずです。
かゆみ・かさぶた
頭皮が乾燥すると、ピリピリとしたかゆみが生じます。その理由は、肌の表面の水分バランスが崩れることでバリア機能を低下させてしまうからです。
頭皮が潤っている健康的な状態では、頭皮の表面に「水分と皮脂」で構成されたバリア機能が正常に働いています。このバリア機能があるおかげで、頭皮の内部にある「神経細胞」を外部の刺激から守ることができます。
しかし、バリア機能が低下すると神経細胞がダイレクトに刺激を受けるので、神経が活発化し、かゆみを発生させてしまうのです。
フケ
「パラパラとしたフケが落ちてくる」という状態は、頭皮が乾燥している典型的な症状のひとつ。頭皮の乾燥が続くと、肌のターンオーバーによって古くない角質まで剥がれ落とすことが原因にあげられます。
そもそもフケとは、約30日のサイクルでやってくるターンオーバーの際に、古くなった角質が剥がれ落ちた垢(アカ)のことです。頭皮が健康的な場合、洗髪の際にフケが取り除かれたり、小さくて目立ちにくかったりとフケが日常的に気になることはほとんどありません。
一方、乾燥状態にある頭皮のフケは、古くない「未熟な角質細胞」が剥がれ落ちているため
- 白くて、カサカサしている
- パラパラと落ちてくる
といった特徴をもっています。
上記は「乾燥フケ」と呼ばれ、頭皮が乾燥状態にある人特有のフケで、目立ってしまうのが厄介な点です。
抜け毛
頭皮の乾燥状態を放置し続けると、抜け毛が発生する可能性があります。頭皮の乾燥が抜け毛に繋がる理由は次の2つです。
- 頭皮環境の乱れ
- 髪の毛の健康状態
まず、頭皮環境の乱れについて解説します。頭皮の表面にある皮脂は、外部からの刺激や雑菌から頭皮を守る働きをしています。
頭皮が乾燥してしまうと、皮脂バランスが乱れている「無防備な状態」になるのです。外部からの刺激や雑菌から頭皮を守ることができず、頭皮環境が乱れて抜け毛に繋がってしまいます。
髪の毛の健康状態が良くないことも抜け毛を引き起こす原因の一つです。
頭皮の血行不良は、髪の毛に酸素や栄養を運ぶことができず、髪の毛の健康状態を悪くします。健康的な髪の毛は簡単に抜け落ちませんが、健康状態の良くない髪の毛はちょっとした刺激でもスッと抜け落ちてしまう可能性があります。
頭皮が乾燥する3つの原因とは!?
頭皮の乾燥は、必要な皮脂が不足していることが原因で起こります。皮脂が不足してしまう主な原因は、次の3つです。
- 頭皮が乾燥肌である
- 洗浄力の強いシャンプーで洗髪している
- ドライヤーで髪を乾かしすぎている・十分に乾かせていない
上記の体質や習慣は、頭皮に必要な皮脂量が少ない状態のため、さまざまな刺激をダイレクトに受けてしまいます。
より具体的にイメージするために、「健康的な頭皮」と「乾燥している頭皮」を見比べてみましょう。
健康的な頭皮は皮脂によって守られています。一方、皮脂量が少ない乾燥状態の頭皮は、直接ダメージを受けるので大きな負担がかかるのです。
刺激を多く受け過ぎて「未熟な角質」まで剥がれ落ちてしまい、結果的にカサカサとした目立つフケとなって現れます。健康的な頭皮環境へ整えるためには、頭皮が乾燥する原因をつき止めることが大切です。
頭皮が乾燥肌である
頭皮の乾燥については、もともと持っている体質が深く関係しています。頭皮と皮膚は繋がっているので、乾燥肌の方は頭皮も乾燥しやすい傾向にあります。
- お風呂上りに肌がつっぱる
- 乾燥しやすい時期は保湿剤が手放せない
など乾燥肌の方は、全身の保湿ケアとともに頭皮も一緒に保湿しましょう。
洗浄力の強いシャンプーで洗髪している
洗浄力の強いシャンプーは、頭皮を乾燥させてしまう原因のひとつです。洗浄力が強ければ整髪料や汚れをスムーズに落としてくれますが、同時に皮脂まで洗い流してしまいます。
頭皮の表面は、適度な皮脂と水分でできており、2つのバランスを保つことでバリア機能が高まります。洗浄力の強いシャンプーで皮脂まで流れ落ち「皮脂=水分」のバランスが乱れてバリア機能が低下し、頭皮が乾燥してしまうのです。
洗浄力の強いシャンプーを使用すると、皮脂だけでなく肌の潤いを保つ成分まで失われてしまうので、肌荒れ・赤み・かゆみなどの肌トラブルを引き起こす可能性もあります。
ドライヤーで髪を乾かしすぎている・十分に乾かせていない
ドライヤーで髪を乾かしすぎている、もしくは十分に乾いていない状態も頭皮の乾燥を招く原因になります。ドライヤーの熱風が頭皮の水分を奪い、乾燥に繋がるというのは想像しやすいことかと思います。
一方、自然乾燥が頭皮を乾燥させる理由は、頭皮が濡れたままだと雑菌が繁殖しやすくなるからです。雑菌が頭皮に繁殖すると、頭皮のターンオーバーが乱れて乾燥状態を引き起こしてしまいます。
思い当たる節がある方は、一度ドライヤーの使い方を見直してみるといいかもしれません。
乾燥を防ぐ予防法◎
頭皮の乾燥を防ぐために、今からできる主な対策は次の4つです。
- お風呂あがりに頭皮を保湿する
- 頭皮にやさしいシャンプーを選ぶ
- 栄養バランスのとれた食事を心がける
- 規則的な睡眠周期でストレスをケアする
「これならできそう」と思えるものから取り組んで、無理なく続けましょう。
お風呂上がりに頭皮を保湿する
次の2つを習慣化することで頭皮の乾燥を防ぎ、健やかな状態を保てるようになります。
- 正しく髪を乾かす
- 頭皮の保湿をする
まずは、正しい髪の乾かし方をおさらいしましょう。
- タオルドライで水気をしっかりと拭き取る
- 毛元から毛先にかけて乾かす
- 頭皮に近づけすぎないよう間隔を空けてドライヤーをかける
- まんべんなく温風が当たるようにドライヤーを揺する
- 全体の8割ほど乾いたら温風から冷風に切り替える
地肌とドライヤーの距離が近かったり、局所的に風を当て続けたりすると乾燥しやすくなるので要注意。洗髪後は、頭皮が乾燥しやすいので、保湿剤をつけるのもおすすめです。
頭皮に優しいシャンプーを選ぶ
洗浄力の強いシャンプーは、頭皮を乾燥させる原因のひとつです。頭皮にやさしいシャンプーを使うことで、必要な皮脂が頭皮に残り健康的な頭皮環境を保てます。
具体的には次の2つを意識して選ぶといいでしょう。
- 低刺激性のものを選ぶ
- スカルプシャンプーを選ぶ
上記に加えて、保湿成分・美容成分を配合しているシャンプーを使うのもおすすめです。
栄養バランスのとれた食事を心がける
日々のヘアケアを見直すとともに、バランスのとれた食事を心がけることも大切です。
健康的な頭皮環境を保つために「ターンオーバー」「血行促進」の効果が期待される食品をお伝えします。
【頭皮のターンオーバーに働きかける】
栄養 | 食品 |
ビタミンA | 牛乳・乳製品・卵・鶏レバー・うなぎ |
α-カロテン・β-カロテン | にんじん・モロヘイヤ・ほうれん草・小松菜・パセリ・にら |
β-クリプトキサンチン | 干し柿・みかん・オレンジ・グレープフルーツ |
【血行促進に働きかける】
栄養 | 食品 |
ビタミンB2 | レバー・うなぎ・乳製品・卵・納豆 |
ビタミンB6 | 魚介類・鶏肉・レバー・にんにく |
ビタミンE | アーモンド・うなぎ・モロヘイヤ・アボカド |
ビタミンC | ピーマン・ブロッコリー・カリフラワー・いちご・ネーブル・柿 |
栄養バランスが整っている「和食中心」の食事を意識すると良いでしょう。あわせて、上記の食品・食材も積極的に取り入れて健やかな頭皮環境を整えてください。
規則的な睡眠周期でストレスをケアする
規則的な睡眠をとることで次の2つが期待されます。
- ターンオーバーを整える
- ストレスを緩和する
ターンオーバーの乱れにより頭皮の乾燥が起こり得るので、睡眠サイクルを整えましょう。それに加え、過度なストレスを感じるとターンオーバーの乱れに繋がることがあります。
睡眠とストレスは深い関係があり、十分な睡眠時間を確保できている人はストレスを緩和させる能力が高いことが分かっています。
いずれにしても良質な睡眠は、頭皮環境を整えるために欠かせないのです。睡眠時間を確保し熟睡できるよう、生活リズムを整えましょう。
まとめ
今の時期特に気になるのが乾燥ですよね…
実は肌は乾燥肌じゃないのに頭皮は凄く乾燥する方も居るんです!誰もが悩まされる乾燥について少しでも分かって頂けましたか??
乾燥対策をしっかりとして頭皮を健康に保ちましょう◎